ベーシックロールプレイングで課題に対する結果を簡単に描写したいときに使います。
5つの技能を組み合わせるため、各キャラクターがそれぞれの何が得意でどんな行動をしているのか、イメージが浮かびやすいのが特徴です。
マスターは課題の概要を描写します。
各PCは課題に対して使用する自分の技能を5つ決め、マスターに申請します。
これを「技能セット」と呼びます。
マスターは5つの技能が課題に対して有効であるとみなしたら「技能セット」を承認します。
課題に対して有効でさえあれば、キャラクターごとに技能の組み合わせが違うことになります。
課題に参加するPCは「技能セット」の5つの技能成功率の平均を成功率とみなしD100をロールします。
成功で+1、効果的成功で+2、決定的成功で+3の「成功度」を獲得できます。
失敗は0、ファンブルは-1D6となります。
技能の代わりに能力値をひとつ入れることもできます。
その場合、能力値を5倍してから平均を取ります。
マスターは成功度によってパーティーが獲得できる結果を提示します。
■技能セットの例
【戦闘(52+45+30+55+16*5)/5=52:片手剣攻撃52、盾受け45、回避30、ジャンプ55、SIZ16】
【狩猟(35+45+30+25+14*5)/5=41:追跡35、視力45、動物知識30、世界知識25、INT14】
【都市調査(60+20+50+30+17*5)/5=49:自国語60、人間知識20、雄弁50、言いくるめ30、APP17】
よくつかう技能セットをキャラクターシートに記入しておくと便利です。
■成功度の例
〇5vs5の戦闘、パーティーの合計値で評価
5:大勝利。相手の全員を捕獲もしくは殺害。
4:中勝利。相手の半分を捕獲もしくは殺害。
3:小勝利。相手は撤退。
2:引き分け。
1:敗北
マイナス:成功度の低い順にその人数が死亡。
戦闘の場合、相手の成功度との差で評価する方法もあります。
〇狩猟
6時間につき1ロール。1成功度で1人の1日分の食糧。
〇都市調査
6時間につき1ロール。1成功度で1情報量。
〇生活労働
1週間につき3ロール。1成功度で1週間分の生活費を稼げる。
〇【雪中行軍:CON×5、STR×5、世界知識、登はん、視力】
脱出に5成功度必要。1ロールにつきトータルHPに1ダメージ。
■特別な修正
このルールは簡便に処理をしたい場合に使用するため、こまかなこだわりはすべて無視します。
例えば呪文を使えば攻撃成功率が上がるとしても、そうした補正はマスターが意図して指定しない限り適用しません。
有限なリソースを消費するものであれば、マスターは成功率に修正を与えることがあります。
〇金銭の例
1週間の生活費を支払えば都市調査に+25%。
アシスタントを雇用(1週間の生活費)すれば生活労働に+25%
〇強力な装備の例
最大ダメージが10を超える1点につき+1%。
鎧の平均APが6を超える1点につき+2%。
こうした修正を入れる場合、世の中の平均的な装備までは修正を入れません。
〇ルーンクエストの魔術の例
神聖呪文:+10%/1ポイント
精霊呪文・魔導呪文:+1%/消費MP
同盟精霊等:+POW%
マジックアイテム:同等の魔術の効果を援用。ただし使用すると敗北時に失うことがある。
■固定的な状況
状況によっては5つの技能の1〜5個をマスターが指定したり、技能に補正をかけることもあります。
【カルトへの奉仕:カルト技能から5つ】
【夜間の狩猟:視力必須だが-50%】
■技能の成長
技能セットの判定に成功すると、技能セットに含まれる任意の技能1つに経験チェックをつけるか、その行動に消費した時間に等しい訓練時間を得ることができます。
※訓練時間は複数の技能を合わせて週に30時間までしか獲得できません。
■その他メモ
〇このルールはPCが「課題に最善を尽くしている」のを前提としています。
繰り返し判定するシチュエーションで、その度に技能を組み替えないで下さい。
たとえ本人が「スムーズに処理できる」と言っても、進行の簡素化に反する行為はマスターが禁止しましょう。
〇ルールのキモは課題の難易度設定と消費リソースのバランスです。
不慣れなうちは簡単すぎたり難しすぎたりするかもしれません。
慣れると一瞬で計算できるようになるので、ミスを怖がらずバンバン使うとよいです。
〇技能を5つ以外にするのはおすすめしません。
状況や課題によらず常に5つというのがケースバイケースを排除し、進行をスムーズにします。
足りなければ低い技能を無理にでも入れてキャラクターを立たせるのがおすすめです。
〇これはまりおんさんのつぶやきに反応して、ハウスルールから要約を抜粋したものです。
詳細に興味のある方は、下記記事をどうぞ。
https://www30.atwiki.jp/hazama/pages/1593.html