オフセでプロジェクターとかUSBタッチパネルを使ってみたあれこれ

オフセでプロジェクターを使ってみたいという人がいたので、以前の記事に続けて、実際にやってみたことと感想などを羅列してみます。

まず、プロジェクターを毎回セットするというのはそこそこの手間なので、次の3つのどれが選択できるかで、やれることは相当変わると思います。

1.自宅に大きなテーブルがあって、毎回そこでセッション出来る。
 この場合、私なら天井に設置して机に投影、を試すと思いますが、できていません。

2.移動が車で荷物の多さは気にならない
 この場合、私なら折り畳み式の物干し台みたいなので工夫して簡易的に吊り下げて机に投影、を試すと思いますが、できていません。
 プラス、暗幕みたいなものも用意すると思います。遮光のレベルで結構ストレスが違います。

3.移動が徒歩/電車/自転車
 私はこれなので、せいぜい大き目のバッグ二つぐらいが限界でした。
 なので私のアドバイスは基本的にこの状況の人向けです。

 

「なんのためにプロジェクターを使うのか」

基本はスクエア/ヘクス戦闘を想定したタクティカルMAP共有だと思います。
で、いいんですかね? 笑

凝ったことをするのであれば光源判定とか、MAPマスクでしょうか。
いずれにしてもアナログな紙のMAPを机に置いたり、ホワイトボードに書いたりすると限度があるのは確かです。

マスターがPCを持参するのは自分のことなので問題ないのですが、参加プレイヤー全員にそれを義務化するのは難しい。

 

選択肢は以下の5つのいずれかでしょうか。

  1. 全員がモバイルノートを持参している
  2. 全員が少なくとも十分な大きさのスマホ(できればタブレット)を持参している
  3. プレイヤー側向けに入力用端末を1台用意する。
  4. プレイヤーの宣言でユニットをマスターが動かす。
  5. ホワイトボードに映し、ユニットをマグネットで表す。

マスターが全員分の入力端末を用意するのも自宅/車だと使える手ですが、ようするに1と2です。


■1.全員がモバイルノートを持参している

そもそもプロジェクターはいらないとも言えます。全員各自の画面を見ればいいので。
ただし、アナログな認識共有は、壁やテーブルに映したMAPをみんなで見て、指さしたりして確認したほうが速いし、場としての一体感があります。

私は下記のようにセッティングしていました。

壁  PL PL PL
壁映\机机机机机机
壁映 >プ机机机机GM
壁映/机机机机机机
壁  PL PL PL

このケースでは使用できるツールにほぼ制限がありませんが、モバイル通信環境が問題になることがあります。
通信速度の遅いプレイヤーがいると厳しい。
速い人のテザリングに乗っかっちゃったほうがよかったり。

壁に映すのでMAPの「高さ」の概念が出しにくいです。
机に映した場合、物を積むことで高さの概念が出せるのが凄い有利ですよね。やりたい。

MAPをくっきり写すために照明を落とすなら、キャラシートもダイスロールも、ツールに頼ってしまったほうがいいかもしれません。
紙のシートとダイスが見えにくいです。

照明も落とさずに、状況共有のためだけにプロジェクターを使うだけでも場の一体感が出るメリットはあります。


■2.全員が少なくとも十分な大きさのスマホ(できればタブレット)を持参している

1に比べてブラウザベースが基本になるので、使えるツールに制限が出ます。
自キャラの移動はスマホ、戦場全体の俯瞰はプロジェクター、というバランスになります。
目がスマホとプロジェクターを行き来して、少し疲れる。
自キャラ以外も動かせるツールだと、「誤って他人のユニットを動かしてしまう」事故が増えます。
広いMAPだとピンチ操作で自分のユニット見失いがち。


■3.プレイヤー側向けに入力用端末を1台用意する。

移動イニシアチブのあるゲームだと、やれなくはないです。
移動順に端末を回していくとか、コーラー立てて入力を代理でやるとか。
ただ、待ちが発生するので、オフセ対面でやる速度向上と、オンセで個別にユニット動かせる柔軟性のトレードオフみたいな感じで、メリットの2/3打ち消す感じ。
PCやNPCのノックバックのあるようなゲームだと、結局マスターが動かすことになって、次のマスターが代替するパターンになりがち。

 

■4.プレイヤーの宣言でユニットをマスターが動かす。

マスターの負荷が高いです。
あと、どうしてもPCがプレイヤーから離れた感じになって、マスター一人劇場とかマスターが小間使いみたいな空気感。
移動ミスとかないけど、あまりお勧めできません。


■5.ホワイトボードに映し、ユニットをマグネットで表す。

うちが最終的に落ち着いたのはこの形でした。

100円Shopの切れるタイプのカラーマグネットシート買って、5cm×5cmぐらいの■に切ってマジックで大きく番号書きます。
会場のセットアップにもよるけど、席から画面まで距離あるので、ユニット小さいと見えないです。
PC黄色、敵は赤、NPC緑、とか。書くのはPC名でもいいけど、太く書かないと見えないので5文字ぐらい。
図形の方が区別尽きます。うちはルーンクエストなので、キャラクターのルーン書いてた。

 

PCの移動は画面に近い人がコーラーみたいにやるもよし、みんなで立ち上がってわいわいやるもよしです。

 

敵やNPCはマスターがツール上で動かして、PCだけマグネットという方法と、MAPだけ写して敵もマグネットという方法があります。

敵をツール上で扱う場合、PCがいないので、マスターがホワイトボードと見比べるのがちょっとストレス。
敵ユニットが10以上いるときとか、移動とか楽なんですけどね。
これは戦闘の規模とか気分でどちらでもいいと思います。

 

一部のPCだけツール上、一部だけマグネットはイマイチ。PC間で温度差出ます。

 

 

ということで2015~2018ぐらいで、たぶん40セッションぐらい、いろいろ試した結果です。
セットアップに疲れるのと、プレイヤーの高齢化でガチガチのタクティカルに耐えられなくなってきたのもあって(笑)、3年目ぐらいからはここぞという時だけしか使わなくなっていました。


2019年からは15インチ外付けタッチパネル付きモニタをマップの代わりにテーブル中央に置くとかの実験もしていますが、プレイヤーが4人以上で離れて座る環境だとやはり見えません。立つことになります。

どちらかというと、マスタースクリーンとして立てて、風景とかを写したほうが役に立つw

 

そこにコロナが来たので、もう2年近くオフセできてないので、研究も頓挫しています。


いまなら値段も重量も落ちたので、タブレットをマスターが人数分用意する、とかのほうがいいかもしれません。
ただ「ひとつの画面をみんなで見る」のは、個別に見るよりも間違いなく一体感はでます。

 

アメリカの映像であるみたいに、天井から卓上に向けてMAPを写すのが最強だと確信はしてるんですが、車買う予定はないので無理かなー。

 

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とりあえず書きなぐりなのでこんなところでしょうか。
気になることとかあれば質問してくれれば答えます!

 

Roll20ならこう、とかココフォリアならこう、とか、どどんとふがタブレットで使えない、とか、ツールによる動作もいろいろあるんだけど、もう3年前なので訊かれないと細かく思い出せない…

 

いまはボイセできないメンバーが多いので、Googleスプレッドシートで自作した「スプレッドチャット」をメインに使ってます。
テキストチャットのシステムとしてはなかなか優れものなんですけど、広く公開するためにヘルプを書く気力が出ない。
もし使いたいという人がいたら気合入れますので、声をかけてくださいw