グローランサの識字率再び

世界-X 蛮族社会と君主社会の識字率は80%から徐々に切り下げ中w - 蒼き月の囁き
グローランサの識字率 - まりおんのらんだむと〜く+
まりおんさんがエントリに反応してくれたんですけど、ちょっと他のネタ追っかけてて反応できなかったんでいまさら。


考えて見るもんで、そもそも識字できるってどういう状態なのよ、という視点を得ることができました。
ルーンクエストで言えば、技能何%で識字できるといえるんでしょう。
技能パーセントの平均だとすると識字率5%もあながちウソじゃないw


まあネタはともかく、三つの視点で考えて見る必要がありそうです。

  1. そもそも識字できるってどういうこと?
  2. ルーンクエストのルールとしてはどう運用すべき?(コレが必要なのは俺だけか)
  3. グレッグは何考えてんの?


識字についてはwikipediaから引用

識字 - Wikipedia
識字率初等教育を終えた年齢、一般には15歳以上の人口に対して定義される。識字率を計算する場合、母語における日常生活の読み書きができることを識字の定義とする。全世界の識字率は、約75%である。

へー。日本の99.9%が高すぎるだけで、現代社会でも75%なんですね。
母語における日常生活の読み書きができる」だから、ある一定以上の程度は問わない。実際の国語力とは別ですね。


とすると、ルーンクエストで「母語における日常生活の読み書きができる」つーのは何パーセントか。ルールを引いて考えて見ると・・・

基本ルールブック p76

読み書き 知識分野00

 この技能によって、冒険者は1種類の言語についてそれを読み、簡単な内容で書くことができます。その言語の文字の書き方を知っており、他人に読ませて意思を疎通することができます。言語によっては文字が複雑なために(日本語など)、その社会のものと意志を通じるには書く技能にとりわけ熟達しなければならないケースがあります。このような事態に対応するため、ゲームマスターはキャンペーンの内容次第では、この技能の成功率を<読み>と<書き>で別々に設定することも考えてください。この場合、訓練によって<書き>の成功率は<読み>半分だけ向上します。
 <読み>は言語ごとに学習します(同じアルファベットを使っていても)。ある文章を読もうとしてロールに失敗したら、そのままでは再びロールに挑戦することはできません。訓練などによって成功率を向上させて、初めて再度挑戦できるのです。この技能についてもロールはゲームマスターが行うべきでしょう。ファンブルの場合は間違った情報を冒険者に与えることになります。

ひでぇw 一度でもロールに失敗するともう読めないのかよw
まあ技能のセクションの最初には

普段の何気ない動作は無条件で成功するのがわかっていますが

というガイドラインがあるので、別に毎回ロールしなきゃいけないわけでもないんですが、裏を返せばマスターの裁量で毎回ロールさせてもいいわけですね。分量や難易度の規定もない。


さて妥当な線は、と考えて見ると、<自国語会話>と同じ成功率があれば「母語における日常生活の読み書きができる」と定義していいんじゃないかな。というか、それぐらいしか基準の立てようがない。
すると自国語会話30%+交渉技能分野修正値の平均は33%ぐらい。
・・・あれ?w
このレベルの読み書きって確かに文官系の職業じゃないと獲得できない。
入信者としての経歴だけだとせいぜい10〜15%ぐらいか。


文章の中に知らない単語とかあると、読めないですよね。
会話はおそらく「わからない」ことを相手に伝えて言い換えてもらったり、くだいてもらったりできるので、「両者の成功率の低い方を2倍した値」なのでしょう。
ふむ。こう考えると辞書の存在とか重要。訓練を受けてなくても手元に辞書があればボーナスを貰えて、あたかも技能が上昇したような扱いにすればいい、と。そうすると再ロールできる。あと他の人に聞いて、その人が<読み書き>に成功すれば、内容を教えてもらうことでボーナスを得て、再度自分で読んでみることができる。


やっぱり普段の生活であまりにも読み書きが近いところにあるもんだから、こういう状況が想像しにくい。でも英語に置き換えて見れば、確かに俺の<読み書き(英語)>は10%もないなあorz
問題は1ヶ月の訓練で30%弱までいっちゃうところかな。
そんなにあがらねぇよヽ(`Д´)ノウワァァァン!


でもこのくらいまで整理できればなんとかなるか。
あとはランカーマイの研修生にでもならなければ、読み書きを教えてもらえない。当然その辺にいる人は読み書きが低いわけだから教師にならないという位置付けで、世界のバランスをとることができる。


問題は巨大官僚組織の動いてるとこかなあ。
こればっかりはグレッグに聞いて見ないとわからないけど。
個人的にはグローランサでは「発明=魔術」で扱ってしまってよいと思うので、文字が特定範囲でしか使えないのを前提で官僚組織を組み立てたとしても納得のいくところではある。
火、農耕、文字、灌漑、都市、三段論法、貨幣、印刷なんかも魔術でいいし。


だから俺たちの世界では自然に思えることでも

  • 思いつけない
  • 教えても覚えられない
  • 覚えてもなぜか忘れてしまう

という挙動をするかもね、とか。


でもそれならもっと広範囲に<口伝>とか、覚えておくとか教える技能を位置づけて欲しいよね。


結論:入信者経歴だけだと識字と言えるレベルには到達しない。俺グローランサinルーンクエストでは、読み書きを25%以上教えてもらえるのは特定カルトの人間だけ。詳細な文章の読解ルールは後日。