名声値-社会的地位の技能化-3

名声値-社会的地位の技能化-1 - 蒼き月の囁き
名声値-社会的地位の技能化-2 - 蒼き月の囁き
がまだ続きます。


実はこのあたりから「名声じゃねぇ!」というツッコミ所満載に。
まあ、世の中そんなもんだと思うんですがw

貢献ノルマと名声ノルマ


貢献ノルマは「X週間あたりY回以上の貢献ロール」の強制です。貢献ノルマは狂信的な集団、隷属的な集団など、個人の姿勢を求める集団で使われます。


名声ノルマは「X週間あたりYポイント以上の名声の獲得」の強制です。名声ノルマは近代的な密度の官僚組織など、集団ではなく個人に結果を求める集団で使われます。


ノルマを達成できないときのペナルティーはさまざまですが、もっとも一般的なものは未達成分の名声値の低下、もしくは反感値の増加です。1ポイントの未達で即時追放という厳しいペナルティーを設けている集団もあります。ノルマの前倒しを認める集団と、認めない集団があります。前倒しを無期限に認めるケースもありますが、1週間のみ、1年のみ、のように、期間を定めるのが一般的です。


ノルマの設定された集団においては、ノルマ達成に必要な貢献ロールの回数は反感値を上昇させません。ノルマ達成後にさらに上積みした貢献ロールは通常通り反感値を1ポイント上昇させます。

過重労働


厳しいノルマを定められた集団に所属するキャラクターは、何としてもノルマの達成をする必要があるでしょう。キャラクターは健康を犠牲にして、一週間に最大6回まで貢献ロールを行なうことが可能です。


4回目の貢献ロールを試みるキャラクターは、CONの5倍を成功率としてD100ロールを行ないます。成功すれば4回目の貢献ロールを行なうことが出来ますが、成功率に30%のペナルティーを受けます。CONの倍率に対するロールが効果的成功であれば20%、決定的成功であれば10%のペナルティーを受けるだけですみます。失敗すると、一時的にCONが1ポイント低下し、4回目の貢献ロールを行なうことはできなくなります。ファンブルした場合、一時的なCONの低下が1D3ポイントになります。
同様に、5回目の貢献ロールではCONの3倍、6回目の貢献ロールではCONの1倍で判定します。


CONの損失は1週間の完全な休養で1D3ポイント回復します。休養をしなければ回復速度は1D4−2ポイントになります。
一時的な損失とはいえ、CONが0になったならキャラクターは死亡します。*1

<ストレス> 特殊00

キャラクターに名声値に対する渇望や義務感がある場合、貢献ロールの失敗はキャラクターのストレスになります。この特殊技能が必要かどうかはキャラクターのおかれた環境に基づいてマスターが決定します。
少なくとも4回目以上の貢献ロールを行なおうとするキャラクターには<ストレス>を設定するのが妥当です。


貢献ロールが失敗した場合は1ポイント、名声値が低下した場合はそのポイント分<ストレス>を上昇させます。名声値が上昇してもストレスは減りません。問題は「喪失した機会」であって、獲得した名声ではないからです。


ストレス値がキャラクターのPOWを超えた場合、キャラクターは貢献ロールに5%のペナルティーを受けます。同様に、POWの2倍を超えた場合は10%、3倍を超えた場合は15%というように、ペナルティーは増加します。
ストレスを抱えた状態で通常のセッションを行なう場合は、貢献ロールへのペナルティーをそのまま疲労ポイントの上限の恒常的な低下として適用します。


ペナルティーによって貢献ロールの成功率が半分以下になるか、ストレスがPOWの5倍を越えたなら、キャラクターは精神的な危機にさらされます。以降貢献ロールの前に<ストレス>を成功率としてD100をロールし、成功するとその週は何も行なえなくなります。効果的成功であれば2週間、決定的成功であれば4週間、キャラクターは貢献ロールを行なうことができません。
マスターが望むのであれば貢献ロールを行なえなくなるのではなく、『クトゥルフの呼び声』の狂気に関するルールを採用するのも妥当です。


<ストレス>はストレスの対象とならない集団への貢献ロールで上昇した名声値と同じポイント分回復します。
また、1週間の完全な休息でPOWと同じポイントを回復させることもできます。


さて、あとは具体的事例かな。

*1:だいたいにおいて心臓麻痺ですよね。