技能-1.キャラクター作成ルール ver4.0(草案)-1

しばらく安定運用してきたキャラクター作成ルールだけど、先日cartさんのところで「3セット振って任意に選択」でやったら、不自由さに味があって面白いなあ、と思ったので若干いじることにした。
長いので何日かに分けて、ルールの意図込みで解説予定。


なゆたのハウスルールの中で結構自信を持って薦められるのが、能力値の決定に導入している「振り足しルール」です。
キモは「振り足す項目を指定してからロール」&「18を越えたら最後に切り捨て」。
高い能力値が欲しくて17とか18を狙うと、結果として総計が低くなる仕組み。


やってみるとわかるけど、なかなかマンチキンには狙いにくい。だけど弱くなりすぎないバランスで、適度にプレイヤーの予想も裏切ってくれ、やりたい方向におおむね一致した能力値が作れます。
そしてなにより、ロール自体が「ゲーム」として面白いです。

能力値の決定

 人間はSIZとINTが2D6+6。その他の能力値は3D6をロールします。
 7つの能力値の合計が86を越えていなければ、プレイヤーは「能力値を宣言して1D6を加算」することができます。このときプレイヤーは、必ず加算する能力値を宣言してからロールしなくてはならず、ロールの結果を見て加算する能力値を選択してはいけません。
 プレイヤーが望めば、7つの能力値の合計が86を越えるまで「能力値を宣言して1D6を加算」を繰り返すことができます。13以上の能力値に対してロールして能力値が18を超えた場合、作成時点では能力値合計に積算します。ただしINTとDEXの合計が31に達したばあいは、INTとDEXに振り足すことはできません。
 7つの能力値の合計が一回も振り足しをしないうちから86を越えていた場合は、1回だけ「能力値を宣言して1D6を加算」することができます。この場合、INTとDEXの合計が31に達していても振り足すことができます。


(能力値の不足による趣味の技能の獲得について大幅に修正-2008/11/09 21:20)
 能力値を振り足すのを途中でやめて、代わりに追加の技能を得ることもできます。能力値が87に満たないポイントをもとに、キャラクターの趣味の技能を設定します。ただし趣味の技能は好きな技能に割り振れるわけではないので注意が必要です(「趣味の技能」セクションで解説)。


 能力値への振り足しと趣味の技能ポイントの獲得が終了した後に、18を越えてしまっている能力値を、切り捨てて18に戻します。この結果、能力値合計が87に満たなくなる場合は、趣味の技能ポイントを獲得することはできません。

女性振り

 通常は男女とも同じ振り方で能力値を決定しますが、女性の体格が生物的な標準と比較して妥当とはいえません。イメージを優先して小柄な女性キャラクターを作成したい場合は、ロールをする前にSTRを2D6、SIZを1D6+6で振ることもできます。これを「女性振り」と呼びます。
 女性振りでは体格を小柄に抑えられますが、能力値を振り足しできる上限値が86から82に低下し、STRとSIZの能力値上限も18から15に低下します。
 ただしゲーム上のバランスをとるために、趣味の技能ポイントは87に満たない能力値1ポイントにつき25%で計算します。

  STR CON SIZ INT POW DEX APP 振り足しの上限値 備考
標準的な人間 3D6 3D6 2D6+6 2D6+6 3D6 3D6 3D6 86  
女性振り 2D6 - 1D6+6 - - - - 82 STRとSIZの上限値は15
人間以外のキャラクター

 人間以外の種族の振り足しの上限値は種族の能力値決定ダイスの個数×3.8+固定値で計算できます。ただしマスターは振り足しの上限値を任意に設定して構いません。


この前の版までは「女性振り」の能力値総計も男性と同じだったんですが、自由度が高くなりすぎるので廃止。へんな男女平等はやめて、生物的な特徴で押し通すことに。別に能力値高いことがいいことじゃねえよ!って感じで。苦情があるようなら<出産 90>とか技能を足す方向で。


細かいバランス取りとしては、すべての能力が12という状況が発生してしまったとして、総計84。87なら少なくとも15の能力値がひとつ作れる計算。
すべてが13で総計91という優秀ながらもつまらないキャラクターができたとしても、1回だけロールできるので、なにかしら特徴のあるキャラクターができるようになってます。


マスターとしてのオススメは「最も低い能力値は振り足さない」ことw
テーブルトークというコミュニケーションの場では、ツッコミどころがあってこそ優秀なキャラクターですよね。