アップランド湿原-2

下記はアップランド湿原-1の続き、Wyrms Footnotes 15のp16-17の適当訳です。
英語の相当怪しい人ですので自分が使うのに困らない程度でしか訳していません。口調不統一や日本語として意味が通じなくてもご愛嬌。
いまやPDFで購入できますので、原本を当たられることをおすすめします。

ディレクティの廃墟(島)

EWFの時代、ドラゴンキル戦争によって破壊される前は、ここはオーリン・ジステルの港湾都市でした。今残っているのは、魔術師ディレクティの牙城であると噂されている荘厳な遺跡です。
多くの英雄の一団がこの地を探索しようとし、帰ってくることのできた幾人かはそこが空であると主張し、多くのものは戻ってきていません。
人気のある噂として、 一千年にも及ぶ知識と魔術の研究で埋め尽くされた広大な魔術師の(thaumaturgical)図書館、冒涜的な研究が行われている言い難き研究室、ツギハギの怪物たちの歪んだ動物園、ドラゴンキル戦争の略奪品の無限の保管庫、失敗した冒険者たちの装備で溢れた倉庫、考えうるあらゆる姿の不死の守護者にパトロールされる無数の廊下、洞窟の地下室の下にあるヴァンパイアの小都市、そして英雄界への竜のゲート、などが囁かれています。

アンデッドドラゴニュート

湿原にいるアンデッドドラゴニュートは、脱走者のコロニーと、ランダムに遭遇する一団の二つに分類されます。驚くべきことに、後者は全てが同じ外見であるように見えます。コロニーにまつわる物語はさらに不確かです。
こららの怪物は、EWFが破壊されるまでに、彼らの運命を選んだと考えられています。彼らは見当違いの指導者たちの過ちを浄化するために、多くの罪のない人の消滅させることに同意しませんでした。
また、彼等は永遠の輪廻に幻滅し、その代わりとなるもの──不死──を求めたという者もいます。
今湿原となった地を横断するドラゴニュートの道は、何世紀も前に分断されましたが、今でも、その道は途切れる前に湿原の中へと数マイル続いています
祈祷師たちは、湿原の中にある廃墟となったドラゴニュート居住地のそばで事件を目撃した精霊たちの話を語り継いでいます。彼らはドラゴニュート達が「境界の塔」で彼らの不死の兄弟達に歓迎されたことを嘆き悲しんでいます。不死の兄弟たちは、命ある訪問者を不死の階級へと迎え入れる前に、彼らの一部を堪能しました。
1550年に始まったドラゴニュートの夢の間、湿原には何ダースものドラゴニュートの一団が訪れました。彼らの目的は不明ですが、彼等は追放された彼らの不死の兄弟と取引をし、幾度か共に儀式を行ったと信じられています。
アンデッドドラゴニュートが湿原から現れる恐怖の目撃情報として最後に知られているのは、1602年にボールドホームがルナーの手に落ちたときです。湿原には最低でも二つ以上、文書にも載っておらず、探索もされていないドラゴニュートの遺跡があります。その所在を示す手がかりは、この地域を横断するドラゴニュート道路の古地図だけです。確かに、それらは、それに沿っていなくてはなりません。

ドライスポット

湿原の深く、濁った湖の中にほどに、乾燥して硬く乾いた四角の大地、ドライスポットが浮かんでいます。強い風が波を掻き立てると、テニスコートほどの大きさの島の岩が目だって見えます。
おそらくそれは正立方体で──伝説は、それは間違いなく巨大なアースエレメンタル:長く忘れられた契約への対価としてドワーフ走りのドワーフによって作られたと伝えている──、間違いなくディレクティは、疑うことを知らない来訪者を釣るために、それを魅力的な場所として使っています。幾人かは、それは常に彼の制御下にあると推測しています。
何も成長せず、生物もいない島は、ディレクティの領域の中では安全な避難所であるように思えます。
長年に渡って、来訪者がメッセージやルーンやイニシャルを表面に彫ったり刻んだりしてきています。
理由は長く忘れられていますが、一人の旅行者がいつも巨大な(12メートルの長さの)獣のルーン、おそらく魔力を持つルーンを彫っており、他でも始めているように見えます。

不思議なことに、これらの明白なマーキングが存在しなくなることがあります。これはこの島が定期的に別の面に反転していることを示唆しています。この地でキャンプしたものには、この災厄が降りかかるでしょう!

ダックの渡し舟

ここの渡し舟は何世代にも渡って、同じダックの家族に運営されています。彼等はいつも同じ支払い-銀貨1枚と決して鶏を食べないという約束-を求めます。ダック狩りの期間、家族は隠れ、渡し舟は廃止されました。

ダックポイント

この1000人規模の小さな街は、川沿いの獣や他の奇妙な人々との絆を作り上げたサーターによって建てられました。ダックポイントはダック達とサーター残党の交流地点で、サーターから聖王国へ流れる全ての河川交通の重要な通過点です。
街は人口の大半を占めるドゥルルズによって支配されています。他のサーター人の部族は都市の輪に参加していません。今では、河の交通が再開した時の街の利益を望むルナー移民が都市の中に移住しています。

アーナールダの不死の洞窟

この英雄の地への入り口は、湿原の中で見つけることができます。
湿原が生まれる前、この地下洞窟はこの地域のアーナールダの娘達の田園詩風の美しい家でした。
しかしディレクティの忌まわしき儀式は、この土地と住むものを破壊しました。
あるものは、女神達は鎖でつながれ、無数の不死の化け物達に苛まれているといいます。別のものは、彼女はディレクティの奴隷であり、倒錯した恋人であるといいます。
この地からの出口は4つあり、一つは湿原に繋がっており、二つは厳重に警備されています。もう一つは警備する必要がありません。(訳注:おそらくディレクティの元へ繋がっている)

ハーベストホーム

ダック谷に残された唯一の城砦。ボールドホーム街道の終端です。
バーンターに捧げられた小寺院に加え、ルナー帝国の駐屯地があります。
ダック谷の肥沃な土壌による耕作利益を求めて、ターシュから移民農家が入り込んでいます。

吼える塔

「Sartar: Kingdom of Heroes」参照。

こぶ

湿原の南にあるこの小さな島ではほとんど何も成長しませんが、相対的に安全な場所となっています。
しかし、それはしばしば見つけることは困難で、多くの湿地の住人は、その位置が何かある度に変わると断言します。他に、小さく揺れることがあると報告するものもいます。

      • -

続きました→アップランド湿原-3