アップランド湿原-3

下記はアップランド湿原-2の続き、Wyrms Footnotes 15のp18-19の適当訳です。
英語の相当怪しい人ですので自分が使うのに困らない程度でしか訳していません。口調不統一や日本語として意味が通じなくてもご愛嬌。
いまやPDFで購入できますので、原本を当たられることをおすすめします。

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インドロダールの首飾り(Indrodar’s Necklace)

この古代の環状列石は、”灰色犬”インドロダールがゾンビへの攻撃に対する召集地として使用していました。彼の死以降、ここはインドロダールのカルトとリスメルダー部族にとって、より重要な場所となっています。
リスメルダーの王がオーランスレックスの魔術を呼び出すこの地で、戦士達の部族集会が開催されています。円の中央にはインドロダールの神殿が建っています。戦時には小さな石が神殿の周りにグループになって見られます。これらはいつも戦争に応えて召喚できる部族の戦士の数まで足し上げられます。戦士達はそれぞれの石を拾い上げ、戦いの前に、仲間達と一緒にそれを落とします。石を数えれば、何人のリスメルダーが戦場に赴き、何人が残っているか示されています。

見張り島(Lookout Isle)

この丘の上は、視界のよい非常にまれな日には、湿原の周囲の数マイルを見ることができる、最高の展望のひとつです。ほぼ損傷のない丘の上の砦と高い塔は、河の見張り場所と展望台として使われています。古い川岸の下の小さな税関複合体が、河を上り下りする交通から、徴税をしています。
多くドゥルルズが、ここで河口農業や漁業をして生活しています。スターブロウの反乱の後、砦の塔は、多くの場合、ダック狩りの接近を警告するために使用されました。

マガモ町(Mallard Town)

ゴッドウエーバー氏族が伝統的にドゥルルズと亜麻や羽毛の取引を行ってきた小さな市場町です。
1614年に特に悪質なダック狩りによって略奪され、焼失しました。

記念碑(Monument)

この壊れた巨大なオベリスクの台座の残りは、泥の中から20m近く上に突き出しています。
。絵やルーンのほとんどは、その表面のほとんどを覆うぬるぬるの苔によって、ゆっくりと侵食されつつあります。壊れた上部構造のほとんどは周囲の湿地に沈んでいますが、遺跡はまだ部分的に機能しています。ルーンの一部は一見してパターンや予測不能な形に見え、一年ごとにパターンのない点灯をしています。

奇妙な塔(Odd Tower)

スターブロウの反乱の間、ルナー軍の一部は二人姉妹の地で、河を渡る陽動作戦を行い、湿原によって(?)塔のいくつかを建築しました。この塔は、その時から生き残った唯一のものです。それはまだ観測所としてルナーによって使用されています。

ペラペラ島(One-Side Isle)

湿原でもっとも珍しい光景のひとつ、ペラペラ島に向かって立つと、その地には長く、低く、継ぎ目のない固い土地が連なったつぎはぎ細工のように見えます。しかし、別の角度からそれに近づくと、島は2次元のみに存在し、真横から見たならば、完全に視界から消えることが明らかになります!
この島を見つけるのは困難で、見失うのは非常に簡単です。
それに触れたり、作用を及ぼすこともできます(あなたはボートで近づくことができます!)が、それにもかかわらず、誰も水に滑り落ちることなくその上を歩く方法を見つけられていません。
島にはいくつかの水鳥の巣があり、雑木林には野うさぎの巣のコロニーがあります。
これらの生き物は、あまりに完全に2次元で、彼らを捕まえて物珍しいものを好む貴族や王に売ることができれば、驚くほど高い値がつくでしょう。
ペラペラ島は、戦争用の迷彩としてEWFによって作成された幻影が残り続けているものでしょうか?
確かなこととして、ダックの山賊がその後ろに隠れて待ち伏せていることが知られています。
(訳注:ディズニーランドのボート系アトラクションのパロディですねw。)

ピノサウルス平原(Spinosaurus Flats)

アップランド湿原の西端はタムレイン丘陵の麓の草で覆われた荒野の短冊の中に、知らぬうちに溶け込んでいます。これがスピノサウルス平原、いくつかの大規模な恐竜の群れの巣です。それぞれの集団は、素晴らしく並べた襞、棘、角、そして稜で、他人を凌いで見せたいようです。これらの奇妙な生き物がマギサウルス(堕落したドラゴニュート)またはハドロサウルス(未成熟な竜卵から生まれた)であるかどうかは明らかではありません。いずれにせよ、オスは縄張り意識が激しく、通常、ドラゴニュートを含めて、見知らぬ外来者に敵対的です。
長年の間、スピノサウルスは外見が一層毒々しく変わっているように見えますが、知性は低下し、数も減っています。ターシュから来たルナーの狩猟団は、これらの生物をトロフィー向けの素晴らしい獲物として、彼らの将来を脅かしています。ダックはひとたびスピノサウルスがいなくなった地域への移住に熱心だと言われています。

ツギハギ動物園(The Stitched Zoo)

改造者(Remakers)の忌まわしさの中で、最も悪名高いものの一つが、その不浄の動物園でした。それは彼らの失敗した作品、ひと繋ぎに縫い合わされたフランケンシュタインのような生物すべての家になりました。それらは手段を選ばずに、黄金時代に絶滅した種を再構築しようとした改造者の最後の記念碑です。ドラゴンキル戦争の開始時に彼らの創造主が天から落ちた青い炎の玉で一掃された後、そこは身の毛もよだつ住民自身によって部分的に破壊され、錆びた檻と腐敗した生息地だけが、残された全てです。
かつてここで起こったことの唯一の本当の証拠は、野の寺院の近くの図書館で収集された獣の民に受け継がれし物語と、旧パヴィスのラブルにあるカクスタン美術館から回収された絵の2つを基にしています。絵画の正確な所在はルナーの侵略以来、知られていません。

溜り(Sump)

ゆるやかな流れが、湿原を通じて、汚泥やゴミを押し流すことを目的に流れています。がらくたの大部分が最終的に堆積する場所が、「溜り」と呼ばれる領域です。
ディレクティの失敗した実験の腐敗死体、 ボロボロ漁船の船体、膨れ上がったバラバラ死体、他のものあらゆる物が、ゆっくりだが着実な汚泥の流れによって、すべてここに集められています。
黄花島のドゥルルズが時折貿易品のために残骸の中を漁っており、トロウルキンの船乗りの気配もあります。古代のスケルトジャイアントは、もっと面白い(少なくとも知能の低い生物には)アイテムを収集すると言われています。オロロスト港の朽ちた埠頭が、専門家の目ならばまだ見わけることができます。最盛期には、堤防に沿って多くの船を扱えるように深められ、港は広範囲に広がっていました。

二人姉妹(Two Sisters)

二人姉妹は、古びた川沿いの村です。約20か30年前、拡大を続ける湿原が川の左岸に達し、残っているいくらかの住民にとって、生活は遥かに困難になりました。まだ立っている建物のほとんどは、ぞっとするほど荒廃しています。河と境界を接していて、まだ流れの下に沈んでいない村の大部分は、「ドック」として知られています。二人姉妹の人口は、現時点ではたっぷりの70から80人程度です。彼等は怠惰という幸福な生活に従っています。ドックには「緑」と呼ばれる大きな領域があり、誰もそこに何も植えていないにも関わらず、野菜の出荷が空荷になることはなく、その農産物は根や芽が取り除かれています。河を旅行する小規模な一団が時折多様性を増加させますが、住民のほとんどは、ダックか人間のどちらかです。伝説の二人姉妹は、事実上知られていません。物語は嫉妬に関係していて、おそらく彼女達は河の反対側に住んでいました。彼女達は夫を共有し、行き来するのに小さなボートを使っていました。

黄花島(Yellow Flower Isle)

ディレクティの領域の南端に横たわるこの小さな島は、かつて非人類の支配の後、この地に栄えた巨大なエルフ庭園の残された全てです。多くの希少な植物種があると噂されています。 この地をエルフが彼らの家にしているのかどうかは、いまだ不明です。
1613年以降、島はルナーが宣言したダック狩りから逃げたドゥルルズ難民が多数逃げ込む場所となりました。ここは湿原の深部としては、比較的安全です。 しかし、生活は非常に困難です。
いくつかのダックの村が、黄花島の周りに散在していて、低い高床式に作られた壊れそうな「巣」で暮らしています。

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つづき → アップランド湿原-4