i方向にひねる

俺は物語の階層操作によるマスタリング技法 - 蒼き月の囁きの応用として、
i方向にひねる」
という思考パターンをよく使います。


レベルE
「あいつの場合に限って常に最悪のケースを想定しろ。奴は必ずその少し斜め上をいく。」
を基本とする考え方ですね。
斜め上だと「軌跡」が残るわけですが、百戦錬磨のプレイヤーの予想を裏切れるわけもなく、それなら複素数、移動不可能なi方向へ、というカンジw


いろいろなパターンがあるので一概には言えないんですが、例えば
「要素に分解した上で、その要素をつないでいる理由そのものを取り払う」
つまり意味の通じない状態に解体してしまうというのは、その手法の一環です。

  1. 罪を悔いるために全身の羽毛を抜き
  2. 毎夜身体に水飴を塗って炙る
  3. ダンファイブ・ザーロン信徒の○ック

というのは一定の説得力がある(?)わけです。


ここから連想の大本である
「ダンファイブ・ザーロン≒罪を悔いるために自傷
を取り払うと

  1. 全身の羽毛を抜き毎夜身体に水飴を塗って炙る○ック

という「ネタという以外意味のわからない存在」になります。


また、「○ック」を取り払っても

  1. 罪を悔いるために全身の皮を剥ぎ
  2. 毎夜身体に水飴を塗って炙る
  3. ダンファイブ・ザーロン信徒

という「なんで水飴なのかわからない存在」になります。


これを要素を足したり引いたりしながら複数回行うことで、原型のかけらもないのに「なぜか存在感のある何か」を作り出すことができます。
例えば二番目の例はまだわかり易いので、「炙る」も取り払って、
→水飴塗ると虫くるよなぁ→炙る+虫連想→街灯!

  1. 罪を悔いるために全身の皮を剥ぎ
  2. 毎夜身体に水飴を塗り
  3. 禿頭に《光》をかけて
  4. 一晩中直立して頭を垂れて虫に皮膚をかじらせ続ける
  5. ダンファイブ・ザーロン信徒

ぐらいまでやると、

  1. プレイヤーには街灯からの連想のように見えるが
  2. マスターの中では「北京○ック」がベースにあるので
  3. 彼をスライスして皿に乗せて食卓に出すことができる

という「もうなにがなんだかわからない不気味さ」を醸し出すことができますw



あんまりi方向に行き過ぎると、プレイヤーに見放されるのでほどほどにw