ルーン操作とモチーフ操作-1:遺伝子改良麦神(死のルーン付き)

遺伝子改良麦神(死のルーン付き)に信徒が増えたorzようなので、いくつか周辺ネタを拾いつつ。


これは神知者の実験で生み出されたフローナンというオリジナル穀物神で、セッションの結果、スネークパイプを中心に大きな穀物需要をまかなっています。


ルーンとルーンを組み合わせながらネタを考えていて、

 → 植物と死・・・不稔化させた遺伝子改良穀物だ!(゚∀゚)ピコーン!!!
   不稔なら神殿としても穀物メジャーっぽく種籾で儲かるよ!

そこからざばざばと妄想範囲を広げていって、

  • 基本的に「女神のすげかえ」をベースにして、神知者の仕業っていうことで
  • 死のルーンなんだから他品種の駆逐性を持たせて、最終的に毒性を持つでいいよね
  • 第二期の神知者への「静かな怒り」の一翼として、創造物が創造主を裏切るという構成を投入
  • 不稔なので当然残らずに消滅

という構成ですね。


実セッションではバロシ麦と交配させることで、不稔でなくなった次世代種が作られました。
ただし多品種を駆逐するとか混沌の土地でも育つwとか、戦闘的な性格を維持させることに成功しています*1


もう15年も前の設定なのでいまとなってはむにゃむにゃなところもありますが、ネタとして晒しておきましょう。

バロシ/フローナンのカルト詳細

誕生

社会
フローナンはワームの友邦帝国の時代に実験的な交配種として作られた大麦とカラス麦の交配種である。この麦は交配者の予想のしない性質をあらわした。まずその粒の大きさは大麦を上回り、はるかに美味だった。天候の変化にも強く、荒れ地にも育ち、収穫量もカラス麦の倍近くあった。しかし、小麦とカラス麦から産まれるこの麦は、常に次世代を成すことのない染色体5倍体であった。
神話
フローラの娘フレンナは「静寂の竜」の司祭“刈る男”ドラ・ゾーグによって母の元から連れ去られた。彼女は陵辱され、引き裂かれ、エスローラによって貪られた。この行為によってエスローラはフローナンを孕み、フローナンは大地の神々の祝福とフローラの呪いを身に帯びて産まれた。彼女は穀物の神でありながら、豊穣の力をまったく失っていた。そして呪われた行為によって、死をその内に秘めていた。
歴史
第二期のスロントス中部で、ワームの友邦帝国に入り込んだ神知者たちは、8つの女神を結びあわせ大掛かりな大地カルトの結合を実験していた。その中の1柱は穀物の女神でなくてはならなかったが、エスローラのカルトは魔術という面からみると他の7柱に対して弱かった。そこでフロネラからフローナの神格の一部を持ち込み、地域を限定してエスローラとの融合を行なった。神の合成は成功したが、神知者たちの予想とは違った形であった。できあがった神は強大な力を持っていたが、豊穣の力を失っていた。しかし神知者たちの実験はそのまま継続された。

発展

社会
それでもフローナンは大麦とカラス麦を元に栽培されつづけた。なぜなら一度それを口にした者は、できるならばもう一度口にしたいと思ったからである。この変種を作る農民がワームの友邦帝国の中でも増え、異色の穀物の女神として多くの礼拝が為された。
神話
フローナンは強大な斧を持っていた。彼女は数々の困難を打ち破り、他の穀物の神を圧倒し、さらに大きな力を身に付けていった。しかしそれでも彼女の心が満たされることはなかった。
歴史
神知者たちはアーナールダ、アルドリア、アズリーリア、マーラン・ゴア、ゴゴーマ、タイコラテック、バービスター・ゴアに続きフローナンを八母神の1柱として位置付けた。大地の神々の魔術は結び付けられ、民に安心と安全をもたらした。この八母神の治める地域では干ばつも、飢饉も、地震も、犯罪も極度に減少した。

崩壊

社会
第二期の終わりのスロントスは何年にも渡る異常気象に襲われた。大地の力は弱り、枯果てていった。そして荒れた地でフローナンは変貌した。この麦は恐ろしき毒を持つ麦となり、あらゆる生物に−なかでも特に人間に−死を与えた。人々は彼女を作ることを忘れ、再びカラス麦の生活に戻っていった。フローナンの司祭たちはいつのまにかいなくなっていった。スロントスの沈没と機を同じくして、内陸部にあったフローナンの寺院も混沌の沼に呑み込まれた。
神話
フローナンは世界の法が侵されつつあることをアラクニー・ソラーラの導きによって知った。他の大地の女神たちはすでに病んでいた。この真実に気が付いていたフマクトと共に彼女は立ち上がった。他の神々を打ち倒し、払いのけながら混沌のあふれ出す井戸へと向かったが、立ちふさがる敵は限りがなかった。打ち倒されたときに彼女は力を欲し、そして己の腹を引き裂いて自らの死を掴み出した。死は彼女の手によく馴染み、ついには井戸を打ち砕いた。彼女は力尽き、倒れ、霧散した。
歴史
神知者たちのあくなき実験は八母神にも混沌的な変容をもたらした。しかしその中でフローナンの大司祭は神知者たちの行為に滅びが待っていることを感じていた。彼女は歪んだ大地の力を正すべく、自らカルトを率いて叛乱を起こした。“滅びの使い手”とその従者“迷い星”に導かれて彼女は恐るべき剣を手にし、八母神の計画の指導者であった“混沌の竜”ドナールを打ち倒した。しかし彼女の肉体は剣の力に耐えきれず塵となった。

再生

社会
1621年、遺跡から発見されたフローナン麦がバロシカルトによって再び栽培されはじめた。バロシ麦と交配させたフローナン麦はそれ単体ほどの優位性は失ったものの、バロシ麦より荒れ地に強く、天候不順にも強く、稔性を保持していた。この麦はアルダチュール周辺で広く栽培されるようになり、カルトも大きくなっていった。カルトの中にはいままで穀物の育たなかったスネークパイプに麦を植えて植民するものさえも出はじめた。
神話
バロシは太古の大地と大麦の神である。彼は己の地を荒廃させた混沌と戦うために力を欲した。彼は己の血をフローナンに分け与え、彼女は再び形を取り戻した。バロシの豊穣の血を得た彼女は新しい道へと踏み出した。フローナンは死の力のほとんどを失っており、その代わりに子を成す力を手にいれた。彼女はバロシの妻となり、彼の敵を打ち倒すことを誓った。
歴史
1621年、“蒼き愚者”の手によってフローナンの寺院が再び地上に姿をあらわした。時を同じくして、バロシの大司祭ランガリオンは「剣を振るいし妻を」との神託を受け、寺院の中から“花”を持ち帰り、その力を開放した。これによってフローナンは復活し、バロシの下位カルトとして位置付けされた。フローナンの死の力は“見守るもの”によって持ち去られていたが、いまだ戦闘神としての性格は保持していた。


もう少し具体例を引いて、まりおんさんの書いてくれた「木剣の寺院(Temple of the Wooden Sword) - まりおんのらんだむと〜く+」もからめつつ、ルーン操作とモチーフ操作について書く予定ですが、長くなったので、続きます。

*1:混沌じゃないよ?ホントだよ?