セッションレポート-「群れ集う島々」の粗筋とか

昨日のセッション「群れ集う島々」は東方諸島の1地域を適当にでっち上げて4年ぐらいやってるキャンペーン。
東方の記述で色彩魔術とか夢魔術とか書かれてたんで、自分なりの解釈で魔術体系ごと詰めてみようかな、みたいな。

参考:那由他の狭間-キャンペーン/群島


公式との整合性を取りやすいように島(群)ごとに歴史認識が違うとか魔術体系が違う設定。
まりおんさんの「東方世界メモ」目を通してから(これ重要)、まったく準拠せずに好き勝手に作りますw


俺は自分で勝手に地域を作るときに「この神様の名前はこの地方の言葉で愛という意味の音」のように、固有名詞を設定しない、もしくは設定してもそれはセッション上の通称であって、実際にそう発音されているかは「未定」という前提でプレイヤーに説明します。
どうせグレッギングされるwし、俺にとっては名前は重要ではないので。


NPCも性別や年代、キャラクタータイプや特徴は決めますが、名前まで決めることは稀(1/10ぐらい)です。
出す段になって「んー、この娘の名前は日本語では〔みどりちゃん〕です。」という感じ。
そのまま定着しちゃうこともあります。


それにキャンペーン後に振り返ると、実はその名前は正しかったりします。
セッションが進むうちに名が体を縛るというのも大きいけど。
この辺も物語の階層操作によるマスタリング技法の一種ですね。


夢魔術は遅効性の魔術、というか、儀式魔術に。&夢の性質と照らして予言や占いのような用途向けに設定。
ついでに魔術全体を限定的な階級の使用に限ってしまって、リアリティ*1の相違で神聖魔術や精霊魔術の効きにくい世界にしちゃう。
この地方の魔術についてキャラクターが理解していくのもネタのひとつとして取っておく。
ほぼ呪文なしセッションですね。
後で気づきましたが「夢の世界」との二重性とか、守人シリーズに近い世界観になった。



キャラメイク時のガイドラインは下記。実時間で4年、30セッションほど過ぎた今となっては嘘がありますが(特に1w)

  1. 今回は「グローランサ」や私のキャンペーンの本流ではなく、プレイヤーの交流を主目的としたリラックスしたセッションを目指します。
  2. 場所は東方諸島。その中でも「大閉鎖」の影響がわずかに残り、周囲との交通の困難な地域です。
  3. プレイヤーキャラクターは聖王国からの船が難破して漂着したところから始まります。従ってドラゴンパス周辺の出身。無理なく理由付けできるなら他地域でも可。
  4. 中学・高校程度の少年少女推奨。無人島ではないし、15少年漂流記ってわけじゃないですが、あまりに社会性が高かったりすると「心細さ」が出ません。年齢の下限はロールプレイして人に迷惑をかけない範囲で。8歳ぐらいからですか。18歳以上の大人はプレイヤー間で調整して1〜2人程度なら可。
  5. プレイヤーキャラクターの文化圏やカルトは自由ですが、人間のみ。魔導師・祈祷師禁止。司祭は非活動になるの覚悟で可。複数キャラクターを使い分けてもかまいません。
  6. 非常に小さな島が、無数に浮かび、島と島の間は船で5分から2時間ぐらいで行き来できます。また、東方諸島の主地域とはちょっと飛び地になったところで、一定の海域に大閉鎖の影響が残っているために、大型船が通行できません。従って、文明的にも未開色が強く、無人島のほうが多くなります。
  7. 時代設定は1616年ぐらいにしておきましょうか。ひとキャンペーン終わって本土に戻れれば、本流に合流できるかも。

現在、粗筋としては第三幕まで進んでいて

  1. エスロリアの商船が難破、無人島で十五少年漂流記:「仕掛け」のエネルギーとするための人間関係構築 10話ぐらい
  2. 未知の社会への接触と政治劇への捕縛:世界の概説と「仕掛け」の前フリ 10話ぐらい
  3. 陰謀から逃げて入り込んだ迷宮で無限に死んで蘇生する地獄:「仕掛け」の本質の表出とキャラクターの底上げ 10話ぐらい

という感じ。
昨日で第三幕の終わりまで2話ぐらいかな?というところまで来ましたが、プレイヤーの都合で半年ぐらいは中断になりそう。
この年になるといろいろありますよね。


「仕掛け」の詳細については続行中のキャンペーンでもあるのでまだ書けないんですが、
現象としては「夢からの仲間の具象化による、ある主の不死」ですね。
何度死んでも、思い出されることで生き返っちゃう。
この地域で過去に何度か現れた「集団」で、人々にはミンジュウルゥと呼ばれてます。
・・・まだキャラクター達は理解してないけど、漢字で「眠呪牢」と書く。


25話ぐらいでセッション中に出た
『よく死んだりもしたけれど、私はげんきです。』
というアオリが俺のお気に入りですw


生き返りの繰り返しによる人間性の崩壊、キャラクターアイデンティティーの変節、社会の中での神格化とその力を巡る政治劇と伝承探索。
みたいなテーマで全体を動かしていく予定です。

*1:TORGのヤツね。なゆたはグローランサでは文化圏同士でリアリティ衝突があると仮定して話を組みます。