武器-2.武器の最大硬度は硬度ポイント+8

追い込み漁プレイヤーサイド詳細 - 蒼き月の囁きで何気なく「最大硬度を超えて破損」という表現が出てきていますが、このハウスルールによるものです。


「巨人が10D6の追加ダメージでスタッフ振ったら折れるべ?」
という判断に基づいて作られたルールです。
まあ《深傷》対策という側面も隠せませんがw


ただ、ダメージを抑えるのはマスターのためというよりはプレイヤーのためなんですよね。
攻撃力だけ突出すると危ないことこの上ないので。


このルールのおかげで鋼の武器や鍛剣呪付が非常に重要になっています。
シンプルなルールにしては戦術バリエーションも物語の表記も幅が増えて、お気に入りです。

武器の最大硬度

 武器には与えることのできるダメージに限界があります。折れやすい武器を力に任せて振るえば、武器は折れたり、壊れたりするものです。


 硬度ポイント(AP)が8以上の武器はAP+8、APが7以下の武器はAPを2倍した値が、その武器が壊れずに与えることのできるダメージです。これを「武器の最大硬度(MAXAP)」と呼びます。
 武器は最大硬度を越えて与えたダメージ1ポイントにつき、硬度ポイントに1ダメージを受けます。従って、一回の打撃で与えられる最大ダメージはMAXAP+APとなり、この時点で武器は砕け散ってしまい、それ以上のダメージは無視します。
 武器の硬度ポイントが低下したならば、最大硬度も同じポイントだけ低下します。

例:ラグラドルはハルバード(3D6/AP10/MAXAP18) を使っています。この武器は柄が木で作られているため、先端の重さで振り回すだけで充分強力で、彼の力(1D4の追加ダメージ)で思い切り叩くと、武器にガタがくることもあります。しかしラグラドルは巨大なワニ(AP12)に襲われた瞬間、躊躇せずに力の限り殴りつけました。ワニに一撃でも受ければ、死は免れません。ラグラドルの攻撃は効果的成功でワニの胴体に命中し、23ダメージを与えましたが、ワニは倒れません!。MAXAPを5ポイント超えているために、柄にはひびがはいっています(AP5/MAXAP13)。ラグラドルの次の一撃が18ポイント以上ならハルバードは砕け散るでしょう。彼は次の一撃を同じ部位に当てなければ命がないと悟り、恐怖に唾を飲みました――。


 ダメージロールが最大硬度を超えていたとしても、部位が切断・不具化されるなどしてダメージの適用が打ち切られた場合は、受けた武器や鎧の硬度ポイントと打ち切られるまでに与えたダメージの合計で破損するかどうかの判定を行います。

硬度ポイントのない武器の最大硬度

 武器表にAPの記載されていない武器も、最大硬度を持っています。
 身体武器の最大硬度は、武器のダメージダイスの最大値に追加ダメージ1D6あたり5ポイントを加えた値です(追加ダメージが1D4のときは3ポイント)。打撃部位に外皮や鎧がある場合はそのAPも加算することができます。

馬の蹴りは武器ダメージ1D6、追加ダメージ3D6です。馬は足に2ポイントの外皮があります。従って、最大硬度は6+(3×5)+2=23になります。何かの間違いで最大ダメージの24ポイントを出してしまった場合、蹴った脚に1ダメージを受けてしまいます。


 発射武器一覧表に記載されている弓類のAPは、矢のAPではないので注意が必要です。矢や石の硬度ポイントはダメージダイスの最大値の半分(切り上げ)です。

スリングのダメージダイスは1D8なので、弾の硬度ポイントは4です。従ってスリングの弾に《鋭刃10》を唱えると、ダメージは1D8+10でロールできますが、最大でAP4+MAXAP8=12ダメージまでしか与えることができません。ただしスリングの弾にかけた《耐傷1》が抵抗ロールで18ダメージに打ち破られなければ、目標に18ダメージをそのまま与えることができます。

魔術の最大硬度への影響

 《鋭刃》《棍棒》《鉄の手》《深傷》などによるダメージの増加は、武器ダメージに加算してから最大硬度と比較します。武器ダメージを向上させる強力な魔術を投射する武器は、何らかの方法で硬度ポイントを高める必要があります。
 《神剣》《斬撃》など神聖呪文によるダメージの増加は、武器ダメージに加算する前に最大硬度と比較してから、魔術による追加のダメージを加えます。
 《防護》《鍛剣呪付》《鉄呪鍛》などによって硬度ポイントが増加した場合、最大硬度も同じポイントだけ増加します。《銅呪鍛》された武器は硬度ポイントは変化せず、最大硬度だけが8ポイント上昇します。
 《火剣》《火の矢》《魔の矢》によるダメージは最大硬度の判定から除外します。