ルーンクエストで戦闘の確率計算

昨日プレイヤーをさせてもらったセッションで、らくだ頭のペルナス君は民兵たちを引き連れて、トロウルキン5体を引き連れた戦士ドラゴニュートに挑みかかりました。


やめておけばいいのに。馬鹿なんだから。


モラル崩壊を意図した無理な突っ込みが幸いし、トロウルキンたちは逃走、デミバードを倒して残りは戦士ドラゴニュートのみとなりました。
ただ戦士ドラゴニュートはかなり自信があるようで、余裕の対応です。
人数差がありますので、民兵のモラルが高く、ペルナスの頭がよければ倒し方はいくらでもあります。
しかし民兵は腰が引けてるし、この時点でペルナスのINTは6w*1
染み付いた「ウロックスの闘い」の経験だけを頼りに、「俺がひきつけるからお前らは後ろから突け!」とだけ言って挑みかかります。

キャラクター 攻撃SR A% ダメージ P% 盾AP D% 防具AP
戦士ドラゴニュート 6 100% D10+D6+5 80% 20?+ソードブレイカ - 10
ペルナス 7 67% D10+D6+1 65% 20 69%-19ENC 9
民兵3人 7 40% 1D8+1+1D4 40% 12 40%-8ENC 3

※上記には《防護》や《鋭刃》による効果もすべて含まれています。


さて、相手のダメージの期待値は14。これは受け損なえばペルナスのどの部位でも使用不能になります。
ペルナスが受けたときの1回の攻撃の結果は主に4通りです。

2% クリティカルかつ受けてない 行動不能+死亡確率30%(頭・胸・腹)
3% クリティカルかつ受けた ノックバック
32% 命中かつ受けてない 期待値で14-9APで5ダメ。反撃可能30%、反撃不能70%
58% 命中かつ受けた ノックバックする確率65%(ペルナスのサイズ15、相手のダメージ期待値14+効果的命中)

ペルナスがノックバックすると転倒する確率が45%。
転倒すると次のラウンドにほぼ100%の確率で民兵が減るので、ノックバックされるのはあまり得策ではありません。
ブレースしたとしても反撃できる可能性は70%ぐらいです。


これに対して、ペルナスのとった戦略は、部位にセットした盾に対してはAPが1/2のルールを用いて、盾を左腕・頭・胸にセット(カバー率30%)して回避でした。
この場合、結果は主に3通りです。

5% クリティカル 死亡確率15%(腹)、行動不能確率15%(頭・胸)
55% 命中 カバー率30%(左腕、頭、胸)、カバー無し反撃可能35%、カバー無し反撃不能35%
40% 回避成功 被害無し

ペルナスが相手に反撃できる可能性は85%。
ブレースしてストライク・ランクを遅らせる必要がないので、相手の対応によってはSR10にシールドプッシュをかけることもできます。
また、《傷の治癒》が1回だけあるので、頭・胸をやられて意識さえ切られなければ、戦線に復帰できます。
受けに比べて格段に有利なのがわかると思います。


戦士ドラゴニュートがペルナスの攻撃を受けることで戦闘オプションを使い切れば、民兵が3人いるので、攻撃が18%の確率で貫通、6%の確率でクリティカルします。
貫通したときに相手のアーマーを抜ける可能性は60%なので、実際は18%の確率で貫通によって行動を制限できます。
また、ペルナスが攻撃を遅らせて、ドラゴニュート民兵の攻撃を防御させれば、クリティカル3%+効果10%(うち貫通率80%)で、民兵2人とあわせて、22%の確率で貫通によって行動を制限できます。


戦士ドラゴニュートには先に民兵を攻撃してペルナスの攻撃を受けるという選択肢もありますが、隣接した味方への攻撃を受けることを認めるなら、標的の民兵は受けと回避、かつ横の2人が受けを回せますので、あまりよくありません。
相手の殲滅を勝利条件とするならば、この戦闘はPC側に有利ということになります*2


実際はファンブル率もバカになりませんし、治癒要員がいたり、ソードブレイカーによる武器の破損確率があったりしてさらに複雑ですが、おおむねこれぐらいの確率計算が瞬時にできるようになると戦闘の見通しがよくなります。
きちんと計算しているわけではないですが、オープンダイスによるマスタリングも、実際はこうした技術に裏打ちされているのかもしれません。



・・・



ところで実際のプレイのときは、回避からENCを引くのを忘れて50%ではなく70%で予測するというミスw
「余裕www」とか思っていたら、ダイス目が74、78、74で3回中3回とも失敗。

死 傷 者 続 出

民兵の神聖介入が1回成功したので、戦闘終了時にはなんとか「死者はいない」という状態でした。




確率って、あてにならないよね!w

*1:怪しいキノコを食べたら2ポイント下がったよ!

*2:キャラクターとしての勝利条件やセッションとしての勝利条件は人死にが出た段階で負けという判断もあるので、精神的には五分五分ぐらい