面白い読書感想文の書き方

こども(中学生)が夏休みの読書感想文の書き方がわかんないとかいっている。
ウチのこども達はそこそこの本読み(日に1冊ペース)だけど、それでも書くとなると勝手が違うみたい。


俺も読書感想文は苦手だったけど、いつの頃からか得意になったなぁ。
こどもに「なんで苦手なの?」と聞いていってみると、こどもはこどもなりに「あらすじを書いただけだとつまらない」と思っている模様。
おお、頼もしいじゃないかw


確かに「自分にひきつけた面白い読書感想文」の書き方は、誰も教えてくれなかった。
読書感想文が苦手だったのは、つまらない文章を書くのが苦痛だったからかもしれない。



ということで、評点とかは意識せず、面白くなるように指導w

いきなり原稿用紙に書かないで下記をメモれ

  1. 自分が面白いと思ったポイントを3つ
  2. なぜそのポイントを面白いと思ったのか
  3. そのポイントを面白いと感じる自分はどんな人か
  4. 自分の感情が大きく変化したポイントがあれば抜き書く
  5. 「自分ならこうする」と思ったところを抜き書く
  6. 「なんでだろう」と思ったところを抜き書く
  7. 作者がどんな人に読ませようと思って書いたか
  8. 友達でも親兄弟でも、自分以外にその本を面白いと思いそうな人

次に「面白いと思いそうな人」にその本を薦めるつもりで

  1. 書き出しは、相手のイメージをしっかり頭に浮かべて、話しかけるように「この本を読むとこう感じるよ!」と書く
  2. 「例えばこういうシーンがあって君ならどうする?」と書いてみる。
  3. 一番面白いポイントで自分の感情がどう動いたかを細かく書いてみる。
  4. 自分がなぜそう感じるのか、自分について少し書いてみる。書きすぎない。
  5. 一番面白いポイントについていったん書いてから、ネタバレにならないように表現や結果をぼかしながら書き直す。「後は読んでのお楽しみ」になるように。

というカンジ。
もう少し年が行くと他の本との比較とか作者の傾向分析とかできると思うんだけど、中学生だとこのあたりでしょうか。


それを聞いてた小学生も同じことを聞いてきたので、小学生メソッドに修正。

メモること

  1. 自分が面白いと思ったところをひとつ
  2. なぜそこを面白いと思ったのか
  3. 一番好きな登場人物/なぜ好きなのか/誰に似てるか
  4. 一番嫌いな登場人物/なぜ嫌いなのか/誰に似てるか
  5. 作者はどんな人だと思うか。自分の知ってる人だと誰に似てると思うか
  6. 友達でも親兄弟でも、自分以外にその本を面白いと思いそうな人

書くこと

  1. 「面白いと思いそうな人」に話しかけるつもりで
  2. 最初にこの本を読んで、どんな気持ちになった
  3. 自分の好きな登場人物、嫌いな登場人物について
  4. 自分が主人公の立場だったらどうするか
  5. 一番面白いところをいったん書いて、結末がわからないように書き直す。「後は読んでのお楽しみ」になるように。

まあまだ出来上がってはいないようですが、面白い感想文になるといいなぁ(他人事w)。



この話をしながら面白かったのが、
小学生の子にあらすじを語らせると、詳細をずーっと話し続ける
こと。おそらく、
物語の元型や要素を共有できてないから省略できない。
こどもが元型や要素をどの程度認識しているかはわからないけれど、「こう話せば伝わる」という認知がない状態では、元型や要素が共通言語として働かないというのはいろいろと考えさせられるなぁ。



どっとはらい