グローランサ、何が面白いの?
※この記事は過去サイトからの移設記事です
さて、グレッグの頭の中から出てきた種(世界観)が、土(システム)や水(仲間とのセッション)や肥料(ファンのセッションや反応・勝手設定)など、環境の影響を受けて育ったのがいまのグローランサです。
以下、若きグレッグ君の行動について、勝手に失礼な想像をしてみます。
- D&DなどでプレイしたセッションでPCが「俺カッコイイ」ヒーローになる。
- シナリオのためにその場で作った世界設定が積みあがっていく。
- 厨二病の常でオリジナル世界をどんどん作っちゃう。
- 小説も出だしやカッコイイシーンだけ書いて、途中で放り出す。
- 参加してるプレイヤー達が勝手に設定作ってくる。
- 気に食わない設定も人間関係的に断れず認める。
- プレイ中にその場のノリで放ったギャグや苦し紛れの辻褄あわせがログに残って設定になる。
「オリジナル世界を作りたい」意思ありきではなく、気がついたら育っていたんだろうな、と。
だからグローランサは整合性の取れた世界ではなくて、「厨二病とパクリとパロディと言葉遊びと悪ノリ」がベースw
で、もともと詳しかったのか、RPGのネタの為に調べて詳しくなったのか、相乗効果だろうけど。
複数の神話体系と文化人類学ネタが世界を強化していく。
もちろん若きグレッグ君は知識的にも人間的にもすくすく成長しています。
- うわ、俺の昔の設定恥ずかしい。もろパクリじゃん。ナシナシ。
- 後付だけど、この神話がモチーフだったことにしたら、深みが出るよな。
とやって、若気の山を削ったり、無知の穴を埋めたりして世界を発表できるものに仕上げていきます。
グレッグの偉いのは、ここで丸めきることをよしとせず、意図的に残したり、さらに高く積み上げたりしたとこなんじゃないかな。
そして、この過程でグレッグの中にあった「なにか」、グローランサにたくさんのファンを引き付けるコアがぼんやりと浮き出てきたと思うんですよ。