プレイヤー/キャラクターのエミュレート

マスタリングをする上でプレイヤー/キャラクターのエミュレートというのもひとつの技術ですよね。
セッションをスムーズに流すための「先読み」にもいくつか階層があって、大きなところでは世界に対する全体観やセッションの流れ、小さなところでは1行動の確率計算があるんだけど、その中間ぐらいにプレイヤーのエミュレートとキャラクターのエミュレートがある。


もちろんエミュレートしやすいプレイヤー、しにくいプレイヤーというのはあって、特に意表をついた切れ味のいい行動をしてくるプレイヤーのエミュレートは表面的にしかできない。
心理劇などで情感や設定を積み上げてくるタイプのプレイヤーのキャラクターは、比較的エミュレートできる。まあこれは俺がそういうタイプだから。


マスターとしてはキャラクターのエミュレートができないと不都合なこともあって、PCがいないときに代理を務めたり、ログを正確に書くことができない(書かないけどw)。
プレイヤーによって温度差はあるけど、キャラクターの精神状態、相手との距離感や周辺環境によって、語尾末尾や名詞や動詞の使い方、発言の間は変化する。
「言葉の感覚」を正しく受け取るのは技術というよりセンスかもしれないけど、それを感じられないとすると、発言を正確に受け取れないということになって、そもそもマスターには向いてない。
プレイヤーとしては面白いけどw


裏を返せばキャラクターの発言を模倣できるということは、そのときのキャラクターのメンタリティ、動機を正確に把握してるということ。この先、どんなシチュエーションに対してキャラクターがどう反応するかを予測できることでもある。


先読みの利くキャラクターが多ければ、データの生成や状況のプレレンダリングの量を減らせる*1ので、場面転換時のレンダリングがスムーズになる。
当たり前のことをいってんな(;´Д`)



これは仲間内でやってるからこそ強力に効果があって、コンベンションとかでやるのは無謀、というか失礼。



それでもうちのプレイヤーたちは鍛えられた古強者揃いなので、同じキャラクターでも経験の積み上げごとにメンタリティーをいじってきやがるので、なんとも手ごわいわけですが、予想が裏切られるのもひとつの楽しみだったりする。



そんなマスタリングをしたりしていなかったり。

*1:なゆたはどちらもセッション中にリアルタイムにやる。ほぼ事前準備ナシ。